サザナミ少年少女探偵団Ⅰ



「でも……キューピットさんってやると呪われるんじゃなかった……?」

「終わったあと塩水で十円玉を清めれば大丈夫。さ、やろうか」

そんなカップ麺を作る感覚でやって本当に大丈夫なのか。

春亜は心配になりながらも、季希と夏音に続いて人差し指を十円玉に軽く乗せた。



「「「キューピッドさんキューピッドさんおこしください。
おこしになられましたらYESにお進みください!」」」




  ピクッ




「!来た!」

「しっ、静かに」

十円玉が反応した。

そしてそのまま紙の上を滑り、確実にYESへ進む。

「楽久さんは、無実の罪を晴らすことができますか?」




 ピクッ




「……『つのとしっぽ』?」

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