サザナミ少年少女探偵団Ⅰ


キューピッドさんが導いた答えは、それだけだった。

「つのとしっぽ……角と尻尾……動物?」

「ってゆーと、ドラゴンとか?」

「春亜ちゃん……RPGじゃ、ないんだから……」







考えても全く何も閃かず、結局答えがわからないまま時間が過ぎ、三人は約束の場所へ向かった。











軽部姉妹は待ち合わせ場所、ファミレスの駐輪場の近くのベンチにいる……が。

「咲久ちゃーん、楽久さー……ん?え?!」

「あ、春亜ちゃん、待ってたよー」

春亜が二人に手を振ると、咲久も振り返した。

気合を入れてるのか、少し大人びた感じのアースカラーのワンピースを着ている。

「あ、あの、咲久ちゃん、その隣にいる方はどなた様で……?」

「どなた様って、私のお姉ちゃんだよ。この前会ったでしょ?」

咲久は不思議そうに首を傾げながら、手で隣の女性を示した。

< 47 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop