サザナミ少年少女探偵団Ⅰ
カタン。ブロロロロ……
「ん?」
玄関のポストが開く音と、バイクが去る音が耳に入ってきた。
今日はあの事件から数日経った土曜日。
鼓は大学のサークル仲間と出かけてていない。
「っあー、めんどい」
仕方なく季希は寝転んでいたソファから起き上がり、郵便物を取りに外に出た。
カタン
「えーっと?塾のチラシと家庭教師のチラシと……余計なお世話だな……あと服のカタログ……と、手紙?」
小洒落たレトロな封筒を裏にひっくり返すと、『Kouma Yozono』と書かれている。
「兄さまからだ!」
ぱぁっと季希の頬に紅が差す。
現在英国に留学中で探偵である季希の兄、夜園 幸馬(よぞの こうま)からだ。
季希は早速、家に戻ると封を切る。