サザナミ少年少女探偵団Ⅰ
「何?春亜と夏音だけじゃなく、咲久まで……冷やかしなら帰って」
「あ、えっと、事後報告。舞衣さん、アイドルやめてお姉ちゃんと音楽グループ組んだの」
「え?」
「本当だよ。『楽観舞踊(らっかんぶよう)』ってグループ名」
「動画投稿して再生回数かなり言ってるから、TVに出るのも近いんじゃないかな……」
「はぁ……」
文句の言いようが無いくらい幸せすぎるハッピーエンドだ。
馬鹿みたいに平和なラスト。
「あと……ごめんなさい!」
「は?」
「なんにも見ないで、皆がやってるからって私も意地悪してた。本当に占い探偵だったんだね、魔女なんで言ってごめん」
「はぁ……別に良いよ」
「え?」
「そうやって改めて謝られると……ボクもどう返したらいいのか分かんないし」
季希の白い肌に朱色が入る。
「こういうの苦手だから、そんなに畏まらなくて良いよ。はい仲直り、はいおしまい!」
春亜と夏音は微笑ましく見守る。
これで少しは、脱不登校に近づけただろうか。