サザナミ少年少女探偵団Ⅰ
自分を奇異の目で見るクラスメイトが怖い。
行ってもまた同じ事の繰り返しなんじゃないかと思うと怖い。
自分を哀れみの目で見るだけで助けてくれなかった教師も嫌いだし怖い。
皆が後ろ指を指してるような気がして、背中に刺さるような感覚が怖い。
結局、自分は弱いんだ。
傷つくことを恐れて殻に閉じこもる、魔法の使えない魔女。
「季希!」
「季希ちゃん!」
誰かが外から呼びかける。
チャイム押せば良いのに……
そう思いつつ、季希はレースカーテンを開いて外を確認する。
(女子?ポニーテール、チビ、ソバカス……)
「春亜、夏音……と、咲久?」
三人が外で手を振っていた。
何しに来たのか。
事件は解決したのに、まだ他に何かあるのか。
「何?話なら中で聞くから、上がってよ」
季希はとりあえず玄関を開けて三人を招き入れる。
「お邪魔しまーす」
靴を脱いでさっさと上がる三人をリビングへ招く。
作戦会議を行った時と同じ場所。
鼓がいないので、冷蔵庫に入ってた市販の
チョコレート菓子を皿に乗せて運んだ。