桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「大丈夫?」

頭上から、
声が聞こえた。


え...?


目の前に差し出された手を見つめる

「起きれる?」

手を掴まれて引っ張られた。

「橘さん。
大丈夫?怪我してない?」

「!?」

私の名前...

「私の名前...
どうして...」

「名前?
橘日和さんでしょ?」



「!!
しっ...てるの?」


にこりとほほえんだ。

「あ、俺の名前は...」

「東野飛鳥...?」

「そう!
俺のこと知ってるんだ!」


さっき、
居なくなったはずの東野君が、
目の前に立っていた。


「どうして...」

「いやね、
俺、
二年生徒代表だから、
入学式に出席しなくちゃいけなくて」


そう言ってほほ笑む東野君は
噂どうりの人だった。


優しくて、
真面目。
人を気遣える人。
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