桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「……飛鳥」
涼の声。
「わかってる。
俺らに譲ってくれたんだ......」
残りの言葉は言わないけど
みんなわかっていた。
「...その情報、確かなんだろうな?」
涼の、『総長』としての声。
「あぁ。間違いないはずだ。」
パソコンをいじる飛鳥。
「...」
四人の方にパソコンの画面を向ける。
「俺らが公に姫に指定したのも
悪かったかもしれないけど...
それは俺らでちゃんと考えたことだ。」
「でもその事もあって『風獣』の動きが
活発になったと言っていいと思う」
『風獣』
先代から龍桜と対立しているチーム。
何かあるごとに突っかかってきている。
龍桜から喧嘩を売ったことはないが、
売られた喧嘩は買う。
実力は均衡しているが
近年龍桜が力をつけてきていた。