桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
がやがや...

クラス表まで着くと、人だかりができていて

とても自分の名前を探せそうな
状況ではなかった。


「...はぁ...」


仕方ない。
人がいなくなるまで待とう。



入学式には2.3年は
代表以外出席しなくていいから、
時間はまだあるし...


邪魔にならないように
端によってクラス表を見ていた。





クラスが一緒になって喜んでいる人。

離れて悲しんでる人。


人それぞれの反応。




私は何も感じないけどな...


新しいクラスになっても
元も子もないうわさが、みんなの中に
『真実』としてあるんだもの。


何も、変わらない。







人がいなくなるまで
まだまだかかりそうだと
もう一度ため息をついた。
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