溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
「指先が器用でないと出来ないことって、ちょっといやらしー」
「なっ この白鳥を見たらそんな事思わないだろう」
「ふふ。どうだろ」
慌てるジェイドさんが見たくて、意地悪を言ってみただけなのに。
こんなときだけは、単純なんだから。
「そうだな、今夜は俺があの部屋にタオルを用意してやろう。この手で、ナホを喜ばせたいから」
ウキウキとそう語るジェイドさんに、曖昧に微笑むと目の前の白鳥を抱きしめた。
次は小さなおしぼりサイズのタオルが配られて、作り方が描かれたプリントのみで、お姉さんの実演はないようだった。
今度はタオルが二枚あるので別々に作れるみたい。
「おしぼりでひよこだって。覚えたら飲み会で使えそう」
「小さい方が難しいから油断するなよ」
ジェイドさんの妙なアドバイスの元、おしぼりを折りたたみプリントと睨めっこしながら作って行く。
「ナホは、英語も読めるし会話もできるのか」
今さらながらにジェイドさんが感心している。
プリントの説明文が、簡単とはいえ英語だから。