君と花を愛でながら


もっと他に、やり方はあったのかもしれない。


例えばハタチになった誕生日に、もう一度告白しても良かった。


もしも私がもっと我慢強い人間だったら、どんなに一瀬さんに呆れられてもうんざりされても、毎日毎日「好きです」と言い続けることもできたかもしれない。


だけど、それでくじけない自信は私にはないし。
あの日自分で言い出した約束を、守りたかった。



 私が少しでも一瀬さんに追いつけたら
 その時はもう一度、私の告白を聞いてください



一瀬さんに追いつけたら、大人になれたら。
それはきっと、単にハタチの誕生日を迎えたからいいってものでもない。


それでは私の中身は何も変わらない。



きっと、私にはもっともっと自分を磨く時間が必要だった。



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