純情喫茶―恋する喫茶店―
「ご注文は?」

平静を保ちながら、玲奈は谷木に聞いた。

「コーヒーとサンドイッチを1つ」

「かしこまりました」

玲奈は奥の方で食事をとっている笙の元に行った。

「客?」

ハムサンドを頬張りながら、笙が聞いてきた。

「サンドイッチを1つって」

「わかった」

笙がキッチンの方に向かった。

彼がサンドイッチを作っている間、玲奈は表に戻った。

戻ると、谷木がメニューを見ていた。

「もう戻ってきたの?」

玲奈の姿に気づいた谷木がメニューを置いた。
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