雷獣
しばらくすると別の扉から朔が出てきた。
「うぃ、お待たせ。準備できてっか?」
「うん、この充電コードはどうしたらいい?」
「そのままでいいぞ、あとで片しておくから。」
「ありがとう。行く前にお手洗いだけ借りてもいい?」
「そこドア出て左な~」
雪がトイレに行ったのを見て圭に話しかける。

「女を名前で呼ぶなんて珍しいじゃん」
「別に」
「いやいや、いつもは”お前”とか”キミ”とかだろ。」
「.........」
朔の話を完全に無視する圭。

「まぁいいや、とりあえず送ってくればいいんだろ?」
「あぁ」
「了解、了解」
話が終わると扉が開きお待たせしました~と雪が入ってくる。

「んじゃ行くか、忘れもんねーか?」
「うん、大丈夫だと思う。
圭さん、何から何までありがとうございます。」

「ん。」
「お邪魔しました。」
圭に頭を下げ歩いていく朔についていく。

私が最初に入ってきた扉を抜け、寝ていたところを通っていく

「ここってさ、植物園なの?」
「あー、どちらかと言えば温室じゃね?
圭の趣味で別に客取ってるわけじゃないから」

「圭さんもそうだけど、朔と歩さんって何者?この土地の地主とか?」
「あー、そんなもん」
「ふーん、そっか」
朔が曖昧に返してくるのであまり踏み込んではいけないと思い口をつむいだ。
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