俺様御曹司の悩殺プロポーズ
午前10時――。
報道フロアの自分のデスクで、仕事をしていた。
何の仕事かと言うと、明日、モーニング・ウインドが終わってから、
都内の老舗洋食店で、食レポの仕事が入ったのだ。
今はその洋食店に関する、資料集めをしているところ。
モーニング・ウインドを無事にこなしている私に、
やっと他の仕事も回してもらえるようになり、喜んでいた。
食レポなら、自信がある。
北海道でも、デパートの物産展の中継で、食レポした経験があるから大丈夫。
ふんふんと鼻歌を歌いながら、リポート先の老舗洋食店についてネットで調べていると、
机の上でスマホが震えた。
それは風原さんからのメールで、送られてきたのはこんな命令だった。
《今すぐ、楽屋37番まで来い》
楽屋……それは、スタジオ収録の出演者のための控え室。
私達、局アナが使うことはマレで、
なぜそんな場所に呼び出されるのか、わからなかった。