俺様御曹司の悩殺プロポーズ
ピピピとアラームの音がして、反射的に起き上がり、スマホを手にした。
アラームを止めてから、キョロキョロ辺りを見回すと、
ここはさっきまでお弁当を食べていた控え室で、ソファーに寝ていたのだと知った。
風原さんの姿は、なかった。
ソファーの上から足を下ろすと、膝掛けサイズの青いタオルケットが、床に落ちた。
それを拾い上げて、表と裏をよく見る。
マジックで“桜テレビ”と書かれていないので、局の物ではない。
ということは、風原さんの私物だろうか?
表面を撫でると、肌触りが素晴らしく高級そう。
ふんわり柔らかなタオル地の気持ち良さに、思わず頬擦りすると、
以前、どこかで嗅いだことのある香りがした。
この爽やかな香りは……風原さんの香水だ。
体を密着させないとわからない程度に、彼は香水をつけている。
からかわれてハウンとなる度に嗅いだ香りが、
この高級タオルケットからも感じられた。