俺様御曹司の悩殺プロポーズ
焦りまくる私に対し、
風原さんだけは楽しそうに、喉の奥でクククと笑い声を上げていた。
触れそうで触れない唇は、ゆっくり横に逸れていく。
頬から髪へと横に移動し、止まった場所は耳元だった。
彼の唇が私の髪に潜り込み、耳に直に触れた。
ふぅっと温かい息を吹き掛けられ、体の奥にゾクゾクと甘い疼きが沸き上がる。
思わず私の口から、色のある吐息が漏れてしまったところで、
フェロモン多めの声で「小春……」と名前を囁かれた。
「まま待って!風原さん、それだけは……」
残された理性の中、慌てて叫んだ私。
でも……
そんな命乞いは無視されて、とどめの一撃が放たれてしまった。
「なぁ、小春……。お前、俺の声に惚れてんだろ……?
今夜、囁いてやろうか?
ベッドの中で一晩中、耳元で甘い台詞を……」
も、もう、ダメ……。
極上のフェロモンボイスを直浴びし、
ゾクゾクを通り越して、頭が痺れるほどの強烈な快感に襲われていた。
クククと笑う風原さんの腕の中で、意識が遠退いていくのを感じる。
風原さんはズルイ……
その声は卑怯です……。