俺様御曹司の悩殺プロポーズ
つまり、そんな感じなんだよ。
風原さんも、じぃちゃん的な心で、私にオヤツを与えてくれただけ。
うちのじぃちゃんと彼を一緒にするのは、おかしいと知っているけど、
安全のため、そう思うことにしておこう。
うっかり胸キュンしてしまった自分に言い聞かせ、
イケメンフェイスから視線を逸らして、ケーキの箱を開けた。
生クリームとカスタード、二層のクリームがたっぷり入った限定エクレアちゃんが、5つも入っている。
風原さんが食べないということは……全て私が食べていいんだよね?
どうしよう!
痩せた体重はすっかり元に戻っているのに、これじゃ、太ってしまいそうだよ。
今夜は2つだけにして、明日の朝に3つ食べようと考えながら、エクレアに手を伸ばし……
ん?と気づく。
白い封筒が、横に添えてあるのだ。
エクレアの説明文?なんか食べ方でもあるの?
そんな気持ちで封筒から花柄の便箋を引っ張り出して、読んでみた。
『風原涼様
年甲斐もなく、このようなお手紙を出すことをお許し下さい。
あなたの爽やかな語り口の番組を、いつも少女のように胸を高鳴らせて拝聴しております。
実は夫とは長く別居しておりまして、離縁を考えて――』