俺様御曹司の悩殺プロポーズ
ふーん。そういう扱いでいいのか。
そう思ってから、ホッと息を吐き出した。
風原さんが女優さんに興味をもたなくて、良かった。
ん? 良かった?
あれ……私、なんでホッとしているんだろう……。
気持ちのあやふやな部分に、足を踏み入れそうになり、
自分にストップをかけた。
深く考えるとマズイ気がするから、やめておこう。
今まで彼に女性の影がなかったから、この手紙に驚いてしまっただけ。
そう、風原さんはイケメンのくせに、浮いた噂の一つもない。
こうして私を家に上げていることからしても、彼女はいないのだと思っていた。
でも……本当にいないのだろうか?
裏の顔を隠した爽やかさ全開の彼ならば、きっとモテモテなはず。
何しろ、ここ数年の人気ランキング1位を独占してきた男だ。
女性がわんさか押し寄せて、
よりどり見取りの、ハーレム状態でもおかしくないのに……。