俺様御曹司の悩殺プロポーズ
内装も南フランス風。
赤茶のテラコッタタイルの床に、白く塗装された木のテーブルと椅子。
火はついていないけれど、レンガの暖炉がこの店の雰囲気を温かいものにしていた。
動物の小物や花が飾られ、可愛らしくもある。
気持ちの良い空間に、
「素敵……」と呟くと、
「褒めてくれてありがとう」
店の奥からそんな返事が聞こえて、コック服の男性が現れた。
青い瞳に、金に近い茶色の髪と白い肌。
彫りが深くて、ギリシャ彫刻のようなイケメンさんだった。
歳は多分、風原さんと同じくらい。
どこからどうみても西洋人に見える彼の日本語は、やけに流暢……というより日本人そのもの。
風原さんとは違う種類のイケメンさんに、口を半開きにしてぽけらっと見つめていたら、
ウインクと投げキッスが返ってきた。
更には、
「僕に見惚れてるの?可愛い〜」
そんな言葉と共に、ハグまでされてしまう。