俺様御曹司の悩殺プロポーズ
風原さんの顔を見ることができず、テーブルに向けてとつとつと話していた。
彼は時々相槌を打つくらいで、感想や意見を挟まずに、私の話しを最後まで聞いていた。
全てを話し終えると、変な無言の間が続いてしまった。
佐川アナを疑っていると言ったから、怒らせてしまったのだろうか……?
それとも、私をどうやって北海道に返品しようか、考えているとか……?
やっぱり、言うんじゃなかった……。
怖くて顔を上げられない。
俯いている顔が、更に下降していく。
すると、頭に大きな手の平が乗った。
その手には、私を非難するような感情はなく、温かくて優しかった。
俯いていた顔をパッと上げて隣を見ると、
風原さんはなぜか淋しそうな目をして、私を見つめていた。
「風原さん……?」
「言ってくれないと、わからないだろ……。
なぜ黙っていた?
俺は頼りにならない存在なのか?」
「ち、違います!
そうじゃなくて、私は……。
私は……モーニング・ウインドに必要な人間とは言えません。
番組にとって大切なのは、私じゃなく、佐川さんで……。
だから、風原さんも……」
「俺がお前を、切り捨てるとでも思ったのか?」
小さく頷くと、額に一発、結構痛いデコピンを貰った。