俺様御曹司の悩殺プロポーズ
 


風原さんが座るソファーの横に立ち尽くしたまま、「まさか……」と思っていた。



犯人は冷たい佐川アナじゃなく、優しいあの人だと言うの?


そんなの、信じられないのだけど……。



風原さんが誰を犯人だと思っているかがわかってしまったが、

それを信じ切れずに戸惑っていた。



風原さんはノートパソコンに向かい、何かの作業中。


そのキータッチの音が、突然ピタリと止んだ。



ドアを睨んだ彼が、「お出ましのようだ」と呟くと、

控え室の扉がコンコンとノックされた。



風原さんが立ち上がり、私の隣に並ぶ。


心臓が早鐘を打つ中で、私は彼のスーツの袖をギュッと掴んでいた。



「どうぞ」



風原さんの声掛けでドアが開き、中に入ってきたのは……

やっぱり中村アナだった。



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