俺様御曹司の悩殺プロポーズ
中村アナは反論しなかった。
フンと鼻を鳴らして、視線を逸らしただけ。
私は……思いがけない言葉を聞いて、半開きの口で端正な横顔を見上げていた。
私って、もうダメ女子アナじゃないの……?
人並みのレベルに、成長しているの……?
嬉しくて、こんな状況でにやけてしまいそうになり、
慌てて両手で頬を押さえた。
普段、中々褒めてくれない風原さんに褒められたことも、かなり嬉しい……。
犯行を否定することも、私を悪く言うこともできなくなった中村アナは、
半ば投げやりにこう聞いてきた。
「それで、私はこれからどうすればいいの?
上に報告しに行けと言うなら、そうするし、
辞めろと言うなら……辞表を出すわ」
辞表!?
その言葉に、褒められて喜んでいた気持ちが吹っ飛び、私は慌てた。