俺様御曹司の悩殺プロポーズ
それから私を抜かした三人で、誰にいつどんな報告をするのかという話し合いが始まってしまい、
私はますます慌てた。
「あの、あの…」と、さっきから話し掛けているのに、三人揃って私を無視する。
「あの」を10回ほど言ってから、私はムッとして頬を膨らませた。
被害に遭ったのは、私なのに……。
私の意見も聞いて欲しいのに!
思わず風原さんの耳元で、声を大にして叫んでしまった。
「私の話しも聞いて下さーいっ!!」
「ゔっ、馬鹿野郎!
突然耳元で叫ぶ奴がいるか!」
「聞いてくれないからですよ!
私は今回のことを公にしたくないんです!
局のパソコンを壊したことや衣装をダメにしたことは、
元々ドジでマヌケな私がやったことなら、周囲の人も呆れるくらいで済ませてくれます。
でも中村アナが故意にやったことをバラしてしまったら……
中村さんを見る周囲の目が変わってしまいます。
仕事に影響も出るでしょうし、女子アナ生命も危うくなってしまう。
中村さんには、桜テレビを辞めてほしくないんです。
これからも優しい笑顔で、カメラ前に立っていて欲しい。
もう嫌がらせはしないと約束してくれるだけでいい。
お願いですから、この件を公にしないで下さい!」