俺様御曹司の悩殺プロポーズ
「佐川さんて……佐川さんて……なんて素敵な人!
私、佐川さんみたいな強い女子アナになりたい!」
単純と言われてしまうかもしれないけれど、彼女のイメージが180度変わった私。
両手の指を組み合わせ、閉まったドアをキラキラした目で見つめていたら、
隣からチッと舌打ちが聞こえた。
「佐川を呼ぶんじゃなかった。
美味しいところを全部持っていかれたな……」
そう言って苦笑いしているのは、風原さん。
犯人探しに奔走し、解決してくれたのは彼なのに、
佐川さんの言葉に感激する余り、少しの間存在を忘れていた。
慌てて風原さんに向き直って、お礼を言う。
「もちろん風原さんにも、とっても感謝しています。
本当にありがたいと……」
「“にも”? 俺はついでか?」
「あ、ごめんなさい!
ついでじゃなく、本当に心から風原さんには感謝して……
わっ!風原さん!?」