俺様御曹司の悩殺プロポーズ



魚へんの漢字は難しいし覚え難いから、読めなくても仕方ないじゃない……。


そんな言い訳をゴニョゴニョとしていると、風原さんがお品書きの紙を裏返して、ボールペンで何かを書き出した。


紙の端に書いたのは、漢字一文字だけ。

それを私に見せながら、彼はニヤリと笑って言った。



「これから魚へんの漢字を10問出す。
5問正解したらお前の勝ちで、褒美をやろう。

6問以上間違えたら、俺の勝ち。
お前は罰ゲームな」


「ええっ⁉︎」



褒美と罰ゲームの内容をまずは教えて欲しかったけど、聞いている暇はなかった。

「制限時間は一問に付き10秒。スタート」

そう言われてしまったから。


紙に書かれた一問目は、【鮫】という漢字。

これはすぐにわかる。答えは……。


「さめ、です」


「正解」



正しく読めた私に、彼はチッと舌打ちした。


「それくらいは読めますよ」


「へぇ、じゃあ二問目はこれだ」



次に彼が書いた文字は、【鰹】

これも大丈夫。答えは「かつお、です」



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