俺様御曹司の悩殺プロポーズ
佐川さんの言うことはもっともで、謝るしかできない。
彼女を含めた色んな人に迷惑をかけているのだと改めて自覚して、私はシュンと肩を落とした。
きつい言葉で私を責めた佐川さんは、その後なぜか口元に笑みを浮かべてこう言った。
「だから、番組内容を変更して今の状況があるの。
一か八かやってみたいと言い出したのは、風原さんよ」
「一か八か?
え? それってどういう……」
意味がわからず聞き返した時にちょうどCMが開けてオンエア中になってしまい、佐川さんも私も黙るしかなかった。
なぜか一人だけでライトを浴びている風原さんは、カメラに向けて一礼してから真顔で話しだした。
「番組の途中ですが、視聴者の皆さまの朝の貴重な3分を私に貸してください。
これから話すことは非常に私的なことで、それをお伝えする非礼をお許し願います。
実は私、風原涼はーー」
私の手から、抱えていたコートが滑り落ちた。
風原さんが何を言おうとしているかに気づいて、目を見開いて彼を見ていた。