俺様御曹司の悩殺プロポーズ
私を見てクスクス笑っていた人達が、凛とした彼女の姿に一目で魅了され、黙り込む。
女子アナのお手本のような声が、静かな会議室に響いた。
「佐川です。モーニング・ウインドのMCに選んでいただけたことを光栄に思います。
風原さんと協力して、スムーズな司会進行に努めて参りますので、どうぞよろしくお願いします。
ひとつだけ、確認しておきたいことがあるのですが、チーフプロデューサー山崎さん、宜しいでしょうか?
この場に、不穏分子が入り込んでいることに驚きました。
なぜ、日野小春さんがレギュラーに?
それを私が今日まで、知らされなかった理由は?
ご説明お願いします」
美しく迫力ある目でジッと見られ、番組チーフプロデューサーの目が泳いでいた。
「そ、それはだね……」
明らかに説明に困っているチーフプロデューサーに代わって口を開いたのは、風原涼。
「佐川さん、日野小春アナウンサーを推薦したのは、私なんですよ」
「風原さんが……?」