俺様御曹司の悩殺プロポーズ
今も、風原さんに捕まっていたから遅れたという理由を伏せて、
「すみませんでした」と、深々と頭を下げた。
雨雲君に何とか許してもらった後は、
お天気担当ディレクターを交えて、確認と原稿の読み合わせをした。
お天気情報を伝える彼の台詞に比べ、私の台詞はかなり少ない。
一時間半の番組の中に、出番は3回。
その3回とも二行ずつ、時間にして2、3秒の台詞しかなかった。
こういうところからも、私はオマケなのだと実感し、淋しく思う。
時刻は6時29分、番組スタートまで1分を切っていた。
お天気コーナーまではまだ時間があるけれど、
いよいよ始まると思うと、胸が高鳴りモニターに釘付けになる。
モニターは、スタジオを映していた。
風をイメージした何色もの青とグリーン、白で纏められた爽やかなセット。
その中央に、風原さんと佐川アナが並んで立っていた。