迷い羊に連れられて

Side*Kouichi





今週は珍しく部活引率がなく、麻美と一緒にデートすることにした。



「ごめん、遅れて。じゃあ駅前のショッピングモールで買い物でもするか。」

「そうだね。....しばらく彼氏いなかったから、こういうの久し振りでドキドキする。」



麻美が照れくさそうに言った。



(それを言ったら、俺なんてお前と別れて以来4年間一度もデートしてないぞ....。)


実際、あまりの緊張で冬にも関わらず、汗が流れている。
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