迷い羊に連れられて
「ごめん、ちょうど弟の彼女来てたみたい。」

「大丈夫。大学生でしょ、いて当然だって。」



麻美も家に上がらせ荷物を置くと、裕太が突然部屋から出てきた。



「兄ちゃんなんで今いるの!?」

「悪いのかよ。」

「だって夜まで帰ってこないって。」

「ああ、外食しようと思ったんだけどやめて家で食べることにしたから。」

「...なんだよもう。」

「ごめんごめん。彼女といたんだろ?ちょっと顔見せてよ。」

「...分かった。」
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