迷い羊に連れられて
「お、どうした?帰ったかと思ってたよ、さっきバッグ持ってたから。」

「忘れ物したみたいで、準備室確認したいんで開けてもらえますか?」

「ああ、分かった。」



鍵を開けてもらい部屋の中を探したが、やっぱりなさそうだ。



「何探してるの?」

「家の鍵なんですけど、ありそうにないですね。今日家に私しかいないのに運悪いというか...。」

「えっ!?じゃあどうするの?」



...そうだ。

私寝る場所ないよ。



今先生に言われるまで全く気付かなかった。
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