隣の席の君
「次は肉じゃがが食べたい」


「じゃあ今度は肉じゃが作るね」

嬉しそうに微笑む嵐を見てると
私も嬉しくて笑顔が溢れてくる



お皿を2人で洗ってるともう19時を過ぎてた


「そろそろ帰らなきゃ」


本当はもっと居たいけど蒼兄も心配してそう


「送ってく」

大丈夫って言ったけど
送ってくれるって言うから甘えた






家の前に着いた時、玄関が開いた


最悪…


「愛梨遅かったな…」


そう言いながら蒼兄は目を見開いた


「嵐?」

そう言いながら私達を交互に見た後
家に上がるように促された


私と嵐が座った正面に座る蒼兄


「どういう事だ?」


「…愛梨と付き合ってます」

嵐が答える


「本気なのか?」

「本気です」


嵐と蒼兄が見詰め合ってる

一歩も引かない…そんな雰囲気でハラハラする


「愛梨は?」

蒼兄が今度は私を見つめる


「…私も本気だよ」


「愛梨を泣かすなよ?
泣かしたら承知しねーからな」


「泣かしません」


嵐と蒼兄はもう一度見つめあった後


「愛梨を傷つけたらぜってー許さねーから」


「はい」


蒼兄は優しく私に微笑んだ

嬉しくてまた涙が出た


「相変わらず愛梨は泣き虫だな」

蒼兄はそう言いながらポンポンと軽く頭を撫でてくれた


蒼兄に嵐を彼氏として受け入れて貰えた

きちんと答えてくれた嵐

すごく嬉しくて幸せで涙が溢れた

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