ショータロー☆コンプレックス2
「旦那が迎えに来てくれる事になっていたのよ。思ったよりも早かったわ」
言いながら、女性は横に置いておいたハンドバッグを手に取り「よいしょ」と立ち上がった。
この様子なら、すでに会計は済んでいたようだ。
「じゃ、お先に失礼するわね。お大事に」
「はい。ありがとうございました。お気をつけて」
愛想良く微笑み、手を振りながら玄関に向かう女性と入れ違いに、辻谷がこちらに近付いて来た。
必然的に女性が先ほどまで座っていた場所に腰かける。
「……知り合いか?」
「え?」
「さっきの女性。何か、かなり親しげだったじゃん」
「ああ、違うよ。初対面だよ。熱を計ったんだけど、体温計が鳴ってるのに気付かなくて、教えてくれたんだ」
「はぁ?何だそれ。ホントお前って、絵に書いたような天然だよな」
辻谷は心底呆れたように言葉を発した。
「あまりの鈍くささに、あの人も思わず声かけちまったんだろうな。ある意味お得な人生だよな、色んな人が手助けしてくれて」
「なっ」
病人に対しても容赦の無い、相変わらずのその毒舌にかなりムッとしながら反撃した。
「そういうお前は何してたんだよ。自分が強引にここに連れて来たくせに、オレの事放置してどこかにいそいそと電話なんかしちゃったりしてさっ」
言いながら、女性は横に置いておいたハンドバッグを手に取り「よいしょ」と立ち上がった。
この様子なら、すでに会計は済んでいたようだ。
「じゃ、お先に失礼するわね。お大事に」
「はい。ありがとうございました。お気をつけて」
愛想良く微笑み、手を振りながら玄関に向かう女性と入れ違いに、辻谷がこちらに近付いて来た。
必然的に女性が先ほどまで座っていた場所に腰かける。
「……知り合いか?」
「え?」
「さっきの女性。何か、かなり親しげだったじゃん」
「ああ、違うよ。初対面だよ。熱を計ったんだけど、体温計が鳴ってるのに気付かなくて、教えてくれたんだ」
「はぁ?何だそれ。ホントお前って、絵に書いたような天然だよな」
辻谷は心底呆れたように言葉を発した。
「あまりの鈍くささに、あの人も思わず声かけちまったんだろうな。ある意味お得な人生だよな、色んな人が手助けしてくれて」
「なっ」
病人に対しても容赦の無い、相変わらずのその毒舌にかなりムッとしながら反撃した。
「そういうお前は何してたんだよ。自分が強引にここに連れて来たくせに、オレの事放置してどこかにいそいそと電話なんかしちゃったりしてさっ」