ショータロー☆コンプレックス2
「へぇ…。俺、男だからよく分からないんですけど、【安定期】っていうのは何ヵ月くらいの事を指すんですか?今後の参考の為に聞いておこうかな、なんて」


「それは良い心がけね」


先生は笑顔で頷きながら話を続けた。


「5ヶ月目に入ってからを言うのよ。もちろん、それを過ぎたら絶対に安心、という意味ではないからね。お腹の中で、命を育てているんだから」


「そうですよね」


「妊婦さんが自分の体調管理をするのはもちろんの事だけど、パートナーも細心の注意を払って見守り、サポートしてあげないと」


「肝に銘じておきます。えっと、それじゃあ小夜子さんは、その時点で妊娠3、4ヶ月くらいだったって事ですか?」


「そうね。最終月経から計算して3ヶ月と診断したけど、ただ、私は内科医だから。さよちゃんは最初風邪をひいたと思ってうちに来てしまったみたいなんだけど、きちんと専門医にかかり直すように言ったの」


「なるほど」


「それで、隣町にある知り合いの産婦人科医院への紹介状を書いたんだけど、でも、結局そこには行かなかったみたいなのよね」


「ああ…。実は小夜子さん、その後茨城県に引っ越しされたんですよ。だから都内の病院に通うのはちょっと無理だったんじゃないのかな」


「あら、そうだったの」
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