ショータロー☆コンプレックス2
すると彼は壁から背を離して立ち、ジーパンの尻ポケットから財布を取り出すと、紙幣を一枚抜き出した。
「一万円あれば足りるよな?俺、先に車に帰ってるから。会計済んだら来いよ」
「え…」
その金を半ば強引にオレの手に握らせ、何か言う隙も与えずに、辻谷はさっさと待合室を横切り玄関へと向かってしまう。
その後ろ姿をぼんやりと見送っているうちに…。
何だかオレは、すごく、悲しくなってきてしまった。
ほどなくして受付カウンターから名前を呼ばれ、説明を受けながら処方された薬を受け取り、金を払う。
無事すべてが終わって気が抜けたからなのか、何だか足に力が入らないような感じで、辻谷に支えてもらった時よりもふらつきながら玄関で靴を履き、駐車場へと向かった。
案の定と言うべきか、奴は車内で誰かと電話中だった。
一瞬遠慮すべきか迷ったけど、早く腰を落ち着けたかったので、構わずドアを開け、助手席に乗り込む。
「……じゃ、そういう訳だから」
辻谷はチラリとこちらに視線を向けてから、相手に向かってそう言った。
何だか慌てて話を打ち切ろうとしているように見える。
「うん…。だから、詳しい事は後で報告するって。とりあえずお前はもう風邪をひく必要はないから。余計な事すんなよ。じゃあな」
「一万円あれば足りるよな?俺、先に車に帰ってるから。会計済んだら来いよ」
「え…」
その金を半ば強引にオレの手に握らせ、何か言う隙も与えずに、辻谷はさっさと待合室を横切り玄関へと向かってしまう。
その後ろ姿をぼんやりと見送っているうちに…。
何だかオレは、すごく、悲しくなってきてしまった。
ほどなくして受付カウンターから名前を呼ばれ、説明を受けながら処方された薬を受け取り、金を払う。
無事すべてが終わって気が抜けたからなのか、何だか足に力が入らないような感じで、辻谷に支えてもらった時よりもふらつきながら玄関で靴を履き、駐車場へと向かった。
案の定と言うべきか、奴は車内で誰かと電話中だった。
一瞬遠慮すべきか迷ったけど、早く腰を落ち着けたかったので、構わずドアを開け、助手席に乗り込む。
「……じゃ、そういう訳だから」
辻谷はチラリとこちらに視線を向けてから、相手に向かってそう言った。
何だか慌てて話を打ち切ろうとしているように見える。
「うん…。だから、詳しい事は後で報告するって。とりあえずお前はもう風邪をひく必要はないから。余計な事すんなよ。じゃあな」