いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。


そしたら春斗は、今までに見たことがないくらいの笑顔で私を見つめていて。


「友達って、自分が思ってるよりもずっといいもんでしょ?」


そうイタズラに笑った春斗の背景に、大きな花火が咲いた。


弾けるような爆音と、色とりどりの花火と、春斗の笑顔と。


そのどれもが一瞬にして輝いて、私の瞳にキラキラと映る。


この瞬間を、この光景を。


一生涯、忘れたくないと思った。


仁奈ちゃん、蒼くん。


こんな私と友達になってくれてありがとう。


そしてなにより、愛する春斗。


こんなにも素敵な世界を、私に見せてくれてありがとう。


あなたたち3人は、私の光。


私の、生きる意味だよ────。

< 156 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop