明日を迎えられない少女は何を望んでいたのだろうか。
「ごめんなさい」

「私に謝られても困るのだけどね」

 その言葉を芽衣に言って欲しかったと切に思う。

 優香は私をちらちら見る。

 何か言いたいのだろうか。

「どうかしたの?」

「明香さんのホームページといい、メールといい、何が起きているのかなって思ったの。明香さんはあなたがやらかしたことだと思っていたみたいだよ」

 彼女のあの言葉の意味を理解した。

「ホームページってあの? あれって一体何だったわけ?」

 優香は唇を軽く噛む。

「分からないけど、明香さんの携帯から登録されていたのは確かみたい。明香さんのメールアドレスで登録されているって言っていたし」

「メールアドレスくらい知っていたら登録できるんじゃないの?」
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