くすんだ街
「うわぁぁぁっ!!! 痛いぃ・・・!!!」


工場長は涙と鼻水を垂れ流しながら、地面をのた打ち回っている。

少女は相変わらず無表情のまま工場長に銃を向けて立っている。

そして、他の少女たちは銃を下ろしていた。


「お前ぇ、こ、こ、こんなことしてただですむと思っているのか!?」


工場長は顔を真っ青にしながら叫ぶ。

少女は、銃口を工場長に向けたまま二人のほうに虚ろな視線を動かした。

スグルはごくりと息を飲む。

スグルの後ろにいた女性が一歩前に進んだ。
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