一つだけ願いが叶うなら
朝、起きてリビングに行くとすでに零央が起きてコーヒーを飲んでいた。

朝ご飯も作っていないのに…どうしよう…。


愛『ごめんなさい。

起きるの遅くて…

朝ご飯もまだ作ってない…。』


私がそう言うと零央は冷たく言い放った。


零『別にいい。

朝ご飯どうせ食べないし。

これからは作らなくていいよ。

あ、あと夜もご飯いらないし。

いちいち待ってなくていいから。』


その言葉に私は涙が出そうになった。
でもここで泣けば零央に迷惑がかかる。


愛『あ、うん。分かった。』


私は出来る限りの笑顔で言った。
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