一つだけ願いが叶うなら
誰もいない部屋に私の嬉々とした声が響いた。

早く帰ってきてくれることに喜びを感じてすぐに今日の準備を始めた。


今日で最後だから…念入りに掃除をして引き出しから離婚届けを出し、涙をながしながら記入して…零央に最後の手紙を書いた。


そしてご飯は、ケーキを作って、少し豪華にステーキを焼いて、コーンスープもつけてみた。


そんなことをしていて気づいたら18時。

あと1時間しかないと思い焦っていたとき…プルルルという電話の音が響いた。
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