一つだけ願いが叶うなら
沙『私も…!私も…きっと奥様に怒られるだろうと思ってました。

でも…零央を幸せにしてあげてくださいと…。

二度も幸せを奪いたくはないと…。

政略結婚という鎖に縛り付けしまっていたからと…。

だから…零央を幸せにしてあげてくださいと…。

そう…言われました…。』


何を…言ってるんだ本当に…幸せにしてあげてください…?お前が幸せにしてくれるんだろう?愛叶。

なんで……二度も幸せを奪いたくないってなんだよ…もしかして…結婚する前にいた彼女のこと…。


沙『私…どうしたらいいか………ごめんな…さい。本当に…ごめん…なさい。』


確かに佐伯のとった行動は許せないが、元々、愛叶をそう思わせるほど追い込んだのはこの俺だ。
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