一つだけ願いが叶うなら
愛叶…?奥さん…?
社長、結婚してたの…?


私は我慢できなくて社長室のドアを勢いよく開けた。


空『佐伯さんじゃん、どうしたの?そんな勢いよくドア開けて。』


萩原空は不思議そうに聞いてきたが、私とってはそんなことどうでも良かった。

社長に本当に奥さんがいるのかどうかのほうが大事だった。


沙『社長…社長って奥さんいたんですか…?』


零『あー…聞こえてたのか。あぁ、いるよ。』


そんな………奥さんいたなんて…嘘でしょ…?

私は奥さんがいるという真実を信じたくなかった。

でも…次の二人の会話を聞いたら信じざるを得なかった。
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