大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「悪かったな。
指輪…すぐに返してやれなくて」
アイツが素直に謝ってきた。
まさか、謝ってくれるなんて
思わなかったから余計に驚いてしまった。
心臓がドキドキと高鳴ってしまう。
私は、思わずパッと背中を向けてしまった。
「こ、こっちこそ…ごめんなさい。
八つ当たりだったわ。
自分が無くしたのに」
もともと私が指輪を無くしたのが原因だ。
なのに……。
「いいや。俺が悪い。
あんたの想い…知っていたのにな」
「えっ…?」
振り向こうとしたら
いつの間にか私のそばに来ていた。
そしてギュッと背中から抱き締められてしまう。
「えっ…ちょっと!?」
何で私がアイツに抱き締められないと
ならないのよ!?
頬が熱くなりながら逃げようとする。
だが、ギュッと力強く抱き締められてしまう。
心臓がさらにバクバクと高鳴った。
「ちょっと…」
背中越しになりながらもアイツを睨みつけた。
そうしたら目が合う。