大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「そうか?私には、十分に
デレもあると思うけどな?
まぁ、聞いているだけやさかい…ホンマは、
どんな人か分からんよ」
「梨花の人生を滅茶苦茶にした男やさかい。
ただなぁ~何か引っかかるねん。
それだけ聞いてると」
そう言い出した。
何かって何よ!?
「それだけでも十分悪者じゃない。
大体あんな卑怯なやり方で奪っておいて
どの面下げて私を好きとか言えるわけ!?
有りえない。
絶対に有りえないわ!!」
全力で否定する。
「落ち着きい…梨花。ってか
あんたさっきから聞いてると必死に
自分に言い聞かせてるようにも聞こえるで?」
「自分に言い聞かせるって何よ!?
私は、アイツが嫌いなだけよ!
そう…大嫌いなのよ」
興奮しながら何度も言う。
そうよ…嫌いなのよ。
アイツが私の事を好きとか有りえない。
「はいはい。
分かったから…落ち着きい」
苦笑いしながら、なだめられた。
私は、ムスッと頬を膨らませた。
もう……失礼しちゃうわね。
しかし、すみれの言葉が
頭から離れず変に意識をしてしまう。
有りえないけど
もしそうだったりしたら?
そりゃあ、好かれた上で
思いっきりフッてやるのも悪くはないけど