はるのリベンジ







6月7日、ついに、戦争が始まった。そして、長州の藩主様は、権限を奪われて、朝敵となった。



幕府軍が、周防大島を砲撃し、上陸、占領した。




東行先生は、海軍総督を任ぜられた。



長崎に行った時に、東行先生の奥方様達は、萩へ戻られていたので、私達は、白石邸にお世話になっていた。


東行「はる・・・。お前は、ここにいろ。」


はる「嫌です!私も、先生の側で、お役に立ちたいです。」


東行「俺を、困らせるな。お前を、危険な目に合わせたくない。」


はる「それでも、ついて行かせて下さい!お願いします!」


先生は、ご病気だ。こんな時に、待ってるだけなんて絶対嫌だ。



東行「だったら、絶縁・・・。いや、絶交か。お前と別れる。」


はる「そんな・・・。」


東行「ここで、待っておけ。では、行ってくる。」



そして、東行先生は、行ってしまった。




私は、決意を固める。



日が落ちてすぐ、出て行こうとすると、



「待ちなさい!」


ビクッと、体を揺らす。


見られた!!


ゆっくり、振り向くと、ここの家のご主人、白石様だった。


近くに、寄ってきた。


白石「やっぱり君は、谷君の愛妾だな。じゃじゃ馬愛妾。それに、その顔・・・くくくっ。」


はる「白石様。東行先生に、怒られてしまうかと思いますが、すみません。でも、俺は、東行先生の為に、命を使うと決めています。ですので・・・。」


白石「馬小屋から馬を一頭持って行きなさい。馬は乗れるんだろう?」


はる「はい!ありがとうございます!必ず、東行先生のお役に立ってきます!」


私は、深々と頭を下げて、馬を借り、急いだ。

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