はるのリベンジ
それから、数日が経った、総司様の体調が良い日の事だった。
総司様が筆と紙が欲しいと言う。
私が用意して持って行くと、少し考えて、スラスラと何かを書いている。
そして、
沖田「ふふっ・・・。ゲホゲホ・・・。見て?これは、ある尊敬するお方の俳句の返事を書いてみた。誰の俳句か当ててみて?」
私は、総司様の俳句を見た。
はる「えーっと・・・。なになに?『動かねば 闇にへだつや 花と水』・・・。誰かの俳句の返事・・・?総司様が俳句って・・・。豊玉発句集しか思い当たらない・・・ってまさか!」
総司様を見ると、悪戯が見つかったような笑みで私を見た。
沖田「私がいなくなったら、それを、豊玉さんに届けてくれる?元の作者より返事の方が上手くてすいませんって言っておいて?」
はる「それ言ったら、私、鬼ごっこをする事になります・・・。」
沖田「ははっ・・・。コホッ、コホッ。お願いね~。」
はる「これ、どの俳句の返事ですか?」
沖田「どれでしょうか?」
はる「水・・・。花・・・。わかんない。私、そこまで熟読してません。」
沖田「そうなの?じゃあ教えてあげるね?『さし向かう 心は清き 水鏡』だよ。」
私は、もう一度、総司様の俳句を見た。
すると、
沖田「水は、土方さん・・・。花は私。闇は、死。死んじゃうと、土方さんをおちょくれなくなるから寂しいって俳句。」
はる「・・・嘘です。『会えなくて寂しい』でしょ?別れを惜しむ句ですね?」
総司様は、少し赤くなってへへへと照れた。