艶麗な夜華
手が届かない存在
「沙希さんお願いします」


毎度入る指名はどんどんと増えていき、


気がつけばナナさんの指名回数を超え、


店で2番目に指名を貰っていたあたし。



「お疲れさま沙希ちゃん!


はい!今月分のお給料!」



「ありがとうございます!」



笑顔のママから給料を受け取ると、


今までにないくらいの封筒の厚みに期待が膨らむ。


店を出て、人通りの少ない路地で明細を確認すると、


そこには信じられない数字が書かれていた。



「えっ!」




時給3千円!



日給1万2千円!



月給……20万4千円!



ヤッター!!

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