艶麗な夜華
それでもいいから……
次の日。


店に行く支度を済ませると家を出る。


恭也のお店に行く必要がなくなった今、


7時過ぎに家を出れば店に間に合うのに、


現在の時刻は6時半。


今からあたしは、恭也の店に行くつもり。



まだ、なにを話すかは決めていない。


どんな顔で会うのかも。


きっといろんな事を考えても、


恭也次第でそれは変わるから。


店に向かうあたしの頭の中は空っぽ。


ただ、好きな人にどうしても会いたいって気持ちが歩みを進めている。
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