艶麗な夜華
「また飲みにばかりいくんじゃないの?」



「実はこの前、


久しぶりに愛華のお店に行ったんだけどねっ」



「また彼にハマったりして?」



美緒は心配そうな顔で見る。



「大丈夫だよ……」




愛華の事を思い出すと、


胸が苦しくなった。



そんなあたしを美緒は見逃さない。



「沙希……お願いだからこれ以上辛い思いはしないで!


彼が沙希に優しいのは、


仕事だからだよ!


沙希を特別に思っている訳じゃないよ!」



「うん……わかってる。


叶わない恋なんて……しないよ」





はっきりと言葉にはしなかったけど、


あの日"好き"という言葉を口にしたあたしを、


愛華は確実に遠ざけた。



表情と声は優しいまま、


でも、その雰囲気と行動はとても冷たく、


"本気になられるのは困る"って……言われてるようだった。
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