艶麗な夜華
どこまでも冷たい男
「いらっしゃ……あっ!沙希!」


とびっきりの笑顔を見せる翔。


初めて入ったこのお店は、


少し前まではあたしの夢でもあった。


けど……



「なにこれ?」



店内に並ぶ洋服に唖然。



「凄いでしょ!こんな洋服、


他じゃあ買えないよ!


選びに選んで集めた自慢の洋服達だからね!」



笑顔でそう話す翔は、


これまでにあたしが見た事のない変な服装をしている。



「ねぇ、冗談でしょ?」



「えっ?」



「なにこの店の服?


なにその服装?


今までそんな服のセンスじゃなかったよね?」



店内に並ぶ洋服は、


まるでコスプレ用の服。



そして翔もまた、


"あなたはパイロットですか?"


と、聞きたくなるような服装をしている。
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