艶麗な夜華
いきなり怒り出したあたしに、


翔は呆然とする。



考えてみたら、今まで一度も翔を怒ったりした事はなかった。



でも、あんな苦労をして貯めた300万円ものお金が、


こんな店の為だったかと思うと、


どうしても怒りはおさまらない。



店内にある服を次々手に取り、


その怒りを翔にぶつけた。



「なによこれ?宇宙服?


100年後くらいには流行るかもね!


なんだこの服!ダサいを通り過ぎて怖いんだけど!


うわっ!花柄のパンツ!誰が履くんだよ!


なにこの帽子!ギャグか!」



止まらない文句に、


あたふたする翔。



「さ、沙希ちゃんって……

そんなキャラだっけ?」

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